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猫缶と人のツナ缶の違いって何なん?

 

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今回なんでこんなことを思ったのかというと、半年前くらいにおばあちゃんの家へいったときに飼っている猫に餌を与えようとしたことが発端でした。普段はカリカリのキャットフードを食べていましたが、たまにならよいだろうということで僕はいそいそと猫用のツナ缶を買いに行き献上することになりました。そして、いざ餌をあげるときにふたを開けるとつい「普通に美味しそうじゃない?どうしよ食べてみよかな」と思い、口に運びました。猫の気持ちを知りたかったですし(白目)。

 

 結論から言えば「食感がねちょねちょしていて、臭みがあるが味は薄い」が食べた感想でした。猫ちゃんごめんね。うーん残念ながら猫の気持ちがわかりませんでした。ここでなんでこの違いが生まれたのか疑問が生まれます。ということで今回はこれを調べてみようと思います。

 

①人のツナ缶

 

まず僕たちが普段口にするツナ缶の成分を調べたいと思います。

 

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基本情報

内容量 70g
原産国 タイ
賞味期限 3年
カロリー 215kcal/缶
原材料名 まぐろ、大豆油、ナチュラルミネラルウォーター、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
保証成分値 1缶あたり たんぱく質11.8g、脂質18.6g、炭水化物0.1g、ナトリウム250mg(食塩相当量0.6g)

 

今回はいなば食品株式会社のツナ缶を例に出します。

ちなみに蛇足ですが、「tuna(ツナ)」は、スズキ目サバ科マグロ族に属する
「まぐろ、かつお」などの魚の総称で、それらの魚を原料として作られた加工食品全般も指すようです。

まず注目すべきはたんぱく質です。たんぱく質は免疫力をアップさせてくれたり、血液や酵素を作ってくれるという僕たちの体を健康にしてくれます。

 それだけじゃなく脂質も多く含まれていますが、これは魚の良質な脂質と、植物油から構成されているので、これも健康に良いです。

 ぜひ皆さん食べましょう。

 

 

②猫缶

 では次に本題の猫缶の成分について調べてみます。

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原材料・成分

魚介類(まぐろ、かつお、フィッシュエキス)、肉類(ささみ)、調味料、増粘多糖類

 

検索したらこんな風にでてきました。でもこれじゃ全然わからないですよね。

でも明らかに怪しい単語があると思いませんか?

そう「増粘多糖類」です。内容は次で説明します。

 

 

③猫缶と人のツナ缶の違い 

 

・増粘多糖類

 まず多糖類ってなにってなると思うので説明をすると、単糖がそれ以上水で分解できないものであるのに対し、多糖類はそれが2つ以上含まれてるものです。(例でいうとでんぷんやグリコーゲンが当てはまります。

 

 そして増粘多糖類は、とろみや粘りを出す増粘剤、液体と固体を分離させない安定剤、ゲル状に固めるゲル化剤といった3つの用途に分けられて使用されています。

 

これが冒頭で僕が話した猫缶が「ねっとり」している原因ですね。

 

 ではなぜ「ねっとり」させているのでしょうか?

 調べてみると餌には2種類あるみたいで、カリカリの「ドライフード」と猫缶のような「ウェットフード」があります。「ウェットフード」ということもあって、猫缶は水分量が多く含まれています。これは猫はもともと水分をとるのが苦手であるため、食事と同時に水分を摂取できるように作られたようです。よくできてますね。「ねっとりしてる」と言ってしまい申し訳ないです。

 

 豆知識ですが、猫は砂漠に住む動物で一般にはあまり水を飲まないとされており、理想的な1日の飲水量は体重1kgあたり20〜45ml程度で済むようです。

 

猫が水を飲まない│猫のよくあるご相談│猫と暮らすお役立ち情報│ニャンとも清潔トイレ│花王株式会社

 

・ナトリウム(食塩)

ではほかに違いがないか探してみると、増粘多糖類とは逆に、人のツナ缶にはあって猫缶にはない成分がありました。それはナトリウム、つまりは食塩と呼ばれるものです。

 

 これに関しては猫も人も等しく塩分の過剰摂取は体に悪いものであり、人よりも猫のほうが摂取できる許容量は限られているということは理解しやすいのではないでしょうか?

 

 だからあまり「味がない」ように感じたのですね。でも猫ちゃんにとっては十分なのでしょう。いやはや猫の味覚を知りたくなってきますね(笑)

 

 ねこが塩分の過剰摂取によって腎臓病になるケースはとても多いみたいなので、気を付けないといけないなとあらためて思いました。というのも商品によっては塩分量が人の缶ぐらいにあるものもあるみたいなので、猫を飼っている人はおいしそうなパッケージだけで判断するのではなく、記載内容も確認してあげたほうが健康面でケアすることができると思います。

 

・におい

これに関しては、調べても出てこなかったので自分で理由を考えてみます。

 

 まず考えられるのは、ナトリウムの話には似てくるのですが、保存料であったり塩分の許容量が人と比べて少ないので、その分缶詰でも少なくなっていることから、くさみにつながっているのではないかと考えました。

 

 次に考えられるのはポジティブな理由で、猫にとって食べやすいように魚のにおいを再現ないし残しておくことで、食事してもらいやすくしているのではないかということが考えられました。よくいい表情でクンクンしているので猫ちゃんにとっていい匂いなのはうかがえます。

 

 他には、調べたところ猫缶のツナは血合いの部分(血液が通っていたところ)が結構入っているようだったので、その血なまぐささが残っているのであろうと思いました。

 

④最後に

以上が、人間の缶詰と猫ちゃんの缶詰の違いです。

あくまで調べた限りなので追加情報とかあれば教えてください。

今回調べてよかったなって思ったことが一つあって、それは今までただただ猫の餌って書いてあるし、おいしそうやからあげよって思っていましたが、飼ってるからにはちゃんと何を食べているか把握してあげる必要があると実感しました。