ブルーロック ~非現実的なようで理にかなったエゴイストFW育成サッカー漫画~
こんにちは。今日は販売当初から買っている漫画について書きたいと思います。
その名もブルーロック(BLUE LOCK)というサッカー漫画で、原作:金城宗幸さんと漫画:ノ村優介さんが書かれています。
みなさんはサッカー漫画といったらイナズマイレブンとかジャイアントキリングやDAYSとかを思い浮かべるでしょうか。いままでの漫画たちは、イナズマイレブンのように現実ではありえない技を繰り出していくような異能力バトルであったり、エリアの騎士やDAYSなどのように高校やクラブチームをモチーフとした現実味があるストーリーのどちらかに分類されていたと思います。
しかし!ブルーロックはこのちょうど間くらいに当てはまる漫画だと思います。
というのも、設定としては日本フットボール連合(現実でいうサッカー協会)の職員の一人が、日本サッカーのいつまでもベスト16どまりといった結果では未来永劫ワールドカップ優勝はできないと考え、日本を優勝に導くプレイヤーを誕生させるために絵心甚八(えごじんぱち)というコーチを推薦するところから始まります。
どうでしょう?ここまでは現実に沿った設定で、今まで成長し続けてきたとはいえ、もっと日本にW杯でいい順位に行ってほしいという人は読みたくなる内容だと思います。
そしてここからはびっくりしますよ(笑)
先程登場した絵心甚八は突如独断と偏見で選んだ18歳以下のストライカー300人を施設に呼び出し、こう言った。「単刀直入に言おう。日本サッカーが世界一になるために必要なのはただ一つ・・・・革命的なストライカーの誕生です。俺はここにいる300人の中から世界一のストライカーを作る実験をする。」
そのための施設がタイトルにあるブルーロック(青い監獄)です。この青い監獄でのサバイバルに勝ち抜いて299人を蹴散らして最後に残る1人の人間は世界一のストライカーになれるというコンセプトです。
もちろん選ばれた選手の中にはこれに納得がいかない者もいます。そりゃあそうですよね(笑)高校のチームとかも選手権があったりして急に抜けられないですし。
しかしそういった者へ絵心が投げかけた言葉は、
「チームが大切?お前らは自分が世界一のストライカーになることよりもこんなサッカー後進国のハイスクールの1番になる方が大事か?あ?お前らみたいなのが日本の未来背負ってると思うと絶望だわ。」
「いいか?日本サッカーの組織力は世界一だ。他人を思いやる国民性ともいえる。でもそれ以外は間違いなく2流だ。」
これは読んだ誰もが良くも悪くもグサッと刺さる言葉ですよね。でもこれで終わらず畳みかけてきます(笑)
「お前らに聞く。サッカーとはなんだ?」
「教えてやる。サッカーとは相手より多く点を取るスポーツだ。点を取った人間が1番偉いんだよ。なかよし絆ごっこしたいなら帰れ。」
「革命的なストライカーたちは皆!!稀代のエゴイストなんだ。日本サッカーに足りないのはエゴだ。世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなれない。この国にそんな人間を誕生させたい。この299名の屍の上に立つたった一人の英雄を。」
絵心の毒々しい表現はとても狂気的な言い回しであるが、物語でエゴとは闇雲に売ったりすることではなくて、自分をどう生かすことが出来るか計算して、可能性を高めていくというようなことを述べているように、一貫して日本サッカーを世界一にするための理にかなった考えであるのも事実だと認めざるを得ないですね(笑)それも相まってか今までのサッカー漫画で一番合理的で、熱狂的で狂気的な漫画であると言えると僕は思います。
そしてようやく主人公の説明です。設定が重すぎてこんなに後ろになってしまいました(笑)名前は潔世一(いさぎよいち)。埼玉県の高校に在籍していて、埼玉県大会の決勝にてFWとして出場し、試合終了間際に0-1のビハインドでDFを一人抜き、GKと一対一になり右に攻めあがってきた味方がいる状況で確実に1点を取るためにパスを選択したら、味方が外し敗退してしまう。その帰り道にもしあの場面にシュートを選択していれば・・・思い返して悔しさをあらわにするところから物語はスタートする。その後、家に帰宅したときに国の強化指定選手に選ばれたとの手紙を受け取り、上で話したブルーロックへ向かうことになる。
最初は絵心甚八の言ってる意味が突拍子もなかったために理解が追い付かなかったが、だんだんと世界一のストライカーを目指せることに高揚感を覚え始める。そしてブルーロックへ入るものの、自分の武器になるものをなかなか見つけることが出来ずに苦悩する。しかし、試合を通して自分にしかない能力・個性を見出していき他にはない視野や考える力をフル回転させることで肉体的な不利などをどんどん打ち破っていく。そして相手チームを倒し、選手を脱落させ自分が生き残ることに気持ちいと感じるように。どんどん絵心の思い描いたエゴを身に着けていく成長ストーリーです。
最後に、個人的にこの漫画が好きになったところは
①本気で日本サッカー界を変えようとしたらこうなるんだろうなという設定。
②主人公の潔世一が困難に立ち向かいながら周りのすごい選手たちから吸収して成長していき、エゴをむき出しにしていくストーリーが読んでいる自分にも高揚感や爽快感を覚えさせてくれるところ。
③主人公だけでなく他の登場人物にもそれぞれ違う個性やキャラ設定がある、
④試合の作画に迫力があって見ごたえがある。
⑤絵心のキャラクターが好き。
⑥キャラがかっこいい。
まだまだ話し足りないのですが概要としてはいったん終えたいと思います。
試し読みが色々な漫画サイトやアプリで出来るので興味がある方は是非読んでみてください!
あとTwitterも遊んだイラストとかを載せていて面白いのでぜひ見てみてください!